金持ちは金持ちとつながるし、貧乏人は貧乏人のコミュニティに所属するっていうよね。
だからさ、貧乏が金持ちになりたいなら付き合う人を変えなきゃいけない、みたいな話があるんだと思う。
これには激しく賛同するわけだけど。
でもそれってさ、貧乏な思考をした家庭育ったら、基本的な思考回路が貧乏人ってことになるよね。
間違えてるか? って聞かれたら間違いないんだけどさ。思い返してみても、自分の中の常識って育った家庭の影響を強く受けてると思うし。
だから、金持ちの家に育った人って幸せだよねって思わないでもない。
断言しないのは強がりではなくて、金持ちの家だけど冷たい家庭で育つのと、普通だけど幸せな笑顔の絶えない家庭で育つのはどっちがいいかって思っちゃったからさ。
ぼくの場合は、後者の家庭でぬくぬくと育ったんだけど。もちろんね、金持ちかつ明るく幸せな家庭ってのがベストな選択だ。それは間違いない。
ただ、そんな家庭あるのか? という疑問もある。今の世の中って、っていうかぼくらの親世代ってのは24時間働かないと金持ちになれない、みたいな思考のカタマリだからさ。団塊世代って言葉自体がもうそんな感じするもんね。
だけどそれって要は家庭を犠牲にして金稼ぐってことでしょ。
どうもそれがしっくりこなくて。ぼくも仕事は好きだから長時間労働は別にかまわないんだけど、休日出勤は生理的に受け付けないというか。もちろん必要があれば普通に行くけど。
なんかさ、7日連続勤務だとか、一か月に1日しか休んでないとか、バカじゃねーのって思わない? そんな働き自慢きいてねーよっていつも思ってるし、そういう話されると「大変ですね」ってニヤニヤしちゃう。
だってさ、世の中のたいていの人って能力不足だし。休めないのは自分のせいだってわかってんのかな? でもそんな不幸な境遇な自分が輝いていると思っているんだから放っておけばいいんだよね、きっと。
それはそれで一つの考え方として、独身ならいいけど、家庭を持ったら大事にしたいじゃないか。
人間の営みにもっとも必要なものって何か知ってる? 愛だよ愛。Love is the only thing.
それを疎かにして幸せなんてあるはずがない。ぼくはそう思うから、成功するためには昼夜を問わず働けっていう考え方にはジンマシンが出る。ほんと吐きそうになる。押し付けるなよって。時には家庭をないがしろにすることも必要だって、そんなこと決めつけられたくない。
何かを捨てなきゃ何かを手に入れられないってのは正しいかもしれないよ。人間の手は2つしかないからね。
でもさ、家庭を置き去りにしなきゃビジネスでは成功できないなんていうのは、勝手にそう思い込んでいるだけだろう。
苦労しなくたって成功している人はいくらでもいるし、それは絶対の関係ではありえないと思う。
これは考え方が古いとか新しいっていう問題ではなくて、自分がどういう世界に生きていると考えているのかっていう問題だと思う。
だからさ、家庭を犠牲にしなきゃ成功できないって思っている人の世界では、それは正しいんだよね。
正しいんだけど、逆に言えばそうじゃない世界もあるってわけで。その世界をどう描くかは運命が決めることではないんだよね。きっと。
じゃあだれが決めるのかって、もう分かっているかもしれないけど、自分自身だよね。自分が生きる世界は自分が決めるんだよ。そういうもんなの。