突然ですが、創業社長って変わった人が多いですよね。一種の異常性とか、サラリーマンとしてはおよそうまく働けないんじゃないかなってよく感じます。まあだからこそ、起業しているんだろうけどさ。
でも大きな会社であればあるほど、社会や権力に対する歪んだ考えを持っていますよね。だって、自分が自由に生きるためであれば、そこまで大きくする必要性がないもんね。その使命感だったり、復讐心だったりって言うのは世の中で騒がれているブラック企業論では語れないんじゃないかと思っています。
そんな企業の批判をしたり、調査(?)して本を書いたりするのって、まったくピント外れだと思うんですけど、どうなんでしょうか。そうやって叩いて、阻害して満足するのはワイドショー好きな無関係な人たちか、その会社を辞めた人たちですよね。現在形でその会社で働いている多くの人たちにとっては余計なお世話だと思うんですけど。
そんなことを外から言われなくてもわかっていて、それでも創業者とピントが合ったと感じて働いている人もいるし、そこでの経験を自分のタメに活かしたくて働いている人たちもたくさんいますよね。それを、横から「その会社おかしいよ」って指摘するのって意味あるの? って感じです。
そりゃあまあ893なバックグラウンドの会社は叩かれてもしかるべきと思いますよ。それこそ、本当のブラック企業なわけですし。詐欺とか、世間に迷惑をかける犯罪行為は当然NGだと思っています。
でも、最近いろいろと言われているファーストリテイリングとかワタミとかって話になると全然ピントがずれて来ていませんか? なんたって、アウトプットしているサービスは間違いなく『良いもの』じゃないですか。そのためのやり方は極端だけど、それを理念に共感する人たちだけで運営すればいいし、そしたら逆に素晴らしい会社ってなりますよね。
組織論なんてのは、結局は人をどうやってうまく使うかってテクニックであって、突き詰めていえばアメとムチって話に帰着します。
待遇について文句を言うのはいいけど、その前に今の会社のおかれている状況をちゃんと考えられていますか? 経営者はそのことについて改善するフェーズだと捉えていますか? でなければいくらなにを言っても解決されませんよ。それこそ、労基署に相談したって彼らに仕事をつくって人事がヒィヒィ言って、運がよければ社員がお小遣い程度に一時的なお金もらえるってだけだから。でも、そのお小遣いは会社に利益があって出ているわけでなくて、予算上見込んでいない損益なわけですから、経営を圧迫して、よりヒサンな状況に自ら導くことになります。
もし自分は辞めるからいいって考えたとしたら、それは残った人たちのことを考えない最低行為ですよね。
自分の考えとまったく合わない会社を選んでしまった責任は自分にもあると思うので、辞めるときは、次の職場を探して静かに辞めていくのがいいと思います。
ただ、その次の職場で同じことを繰り返さないためにも、今の不満な状態がなんで作られているのかって、主観を外して見つめなおして、考えてください。
そうしたら多分、転職が自分を一段上に高める本当のステップアップにつなげることになります。