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新人研修に活かせる、新たなことを覚える3つの方法

プロフィールに書いているとおり、某化粧品メーカーでセールスをやっています。セールスの仕事は業界が違えど同じだと思いますが、最初に覚えるべきことがものすごく沢山あります。
まあ、知識を放っておいても人間的な力でそれなりの結果を出せちゃうってのが、営業の世界でもありますけどね。逆もまたしかりで、知識を身につけても人間的に嫌われたらアウト! みたいな。それでも知識は当然ながらあった方がいいし、なにより安心と自信につなげやすいですよね。セールスに強みを持っている経営コンサルタントの石原明さんが『知識は勇気を補完する』と仰っていたことがあります。モチベーションは上下するけれども、身につけた知識は日によって変化することはありませんよね。

さてぼくが属する化粧品の業界ですが、男性としては他社との製品の違いを感覚で実感しずらいのが最初の難点かなと思います。慣れてきたら関係ないけど、普段から化粧品たくさん触ったことがある男性はあまり多くないでしょうから。
まずは化粧品の種類の多さ(化粧水、美容液、ファンデ・・)にクラっとしながら、そのメーカーとブランドの多さにもさらにグっときます。しかも次々と新製品が登場しまくるのがこの世界ですね。
この辺を押さえつつ、ベースの知識として肌理論や成分を覚えて、いまのトレンドをチェックする・・ってなるとなんか大変だって思っちゃいます。

これって化粧品業界に限りませんが、新人研修でアレもコレもソレもって言われちゃうと最初から高い壁が作られたような気分になりますよね。でも次の3つのような方法で、この状況を簡単に乗り越えることができます。

●「まずはこれだけ」をつくる

●目的を明確にする

●興味を持つ

そんなこと? って思うかもしれませんが、これを意識しているだけで最初の敷居はグンと低くすることができます。それぞれ簡単に説明していきます。

●「まずはこれだけ」をつくる

最初からあれこれと膨大な量の資料を渡され、基本的な知識だから覚えておいてって言われたら、もうそれだけで辛いですよね。自分には無理かもって気持ちがめげちゃいそうです。なので、まずはこれだけ覚えておけば大丈夫というものをつくりましょう。
化粧品なら、どんな種類があるかは知っておいてね、とか他社はここだけ気にしておけばいいよ、とか。枠を狭めるとなんか楽になるので集中して覚えやすくなります。そうすると自然と枠の外まで広げやすくなります。

●目的を明確にする

これは、何のためにやるのかってことですね。新しいことを始めると、覚えることが目的になってしまうパターンがよくありますが、これは辛い。テスト前の丸暗記みたいになります。
そうではなくて、どこでどう使うために覚えるのか。その知識を活かしてなにをするのかってことを考えることで、必要な知識を使える形で身につけることができます。

●興味を持つ

最後ですが、これが一番大事です。好きになれって言われたら難しいけど、興味持つくらいならできますよね。 へぇ、いっぱいあって面白いなあとか。この容器綺麗だなあとか。はたまた、この色はどの原料から出ているんだろう、とか。
少し興味を持つだけで視点が広がって、手をつけた以上のことが身についていきます。一度深く考える思考を手に入れると他の事にもその深さを応用できるので、習得効率は倍増しますね。

…ということで、新人の研修を考える時にはアレコレと教えたい気持ちをいったん抑えて、上記のような点を刺激する内容にしてみてください。教えたい事が全部伝わることは稀なので、かえって最初は簡単にした方がきっと効果は高まります。

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