いま住んでいる区で、役所が区民の意見や要望を聞くという会に参加した。目的としては、この区を「住みたい街」にするためのプラン改定にあたっての意見募集ということ。
参加して思ったのは、やっぱりお役所なのかな、と。区としてなんのために「住みたい街」を目指すのかが明確でないし、どんな人を増やしていくのかも定まっておらず、とりあえず取り組みをやっていますという感じに思えた。
まあ区民からの意見の大半も、今住んでいて住みやすいから無理に集める必要がないとかなんとか、そんな感じでもあったけど。老人の町を目指していくならそれでもいいんだけど、たぶん老人ばっか増やしたってなんの意味もないので、その辺のターゲットを決めて進むべき方向性をざっくりとでも役所内で共有した方がいいよね。
ぼくとしては、今住んでいるところが気に入っているし、変に賑やかになることなんか望んでもいないんだけど将来の区の在り方を考えたときには、多少は今住んでいる人たちの反発も覚悟する必要があるかと思ってます。
それも目指す方向性なんだろうけど。持ち家比率が高いなら、長く住める環境整備が必要だろうし、賃貸が多いなら短期的に住んでみたいと思わせる魅力が必要だし。どちらかというと、マイホーム志向が薄れていく今の時代にあっては、賃貸のサイクルを考えた取り組みでもいいような気がするけどね。
大きなことを考える話の一部に参加できたのは貴重な経験だったけど、こうゆうのって大きくなればなるほど現実味がなくなるというか、全体の推進力が目に見えないもんだね。こんなんで変わるのかって思うけど、きっと緩やかに変わっていくんだろうなあ。