「今年は恵方巻きどうしようか?」
「一本丸々はちょっと大きいんだよね」
「でもあれは一本丸々食べるのが縁起いいんじゃないのかな」
「そうだったの? でもハーフサイズでも食べないより良さそうじゃない?」
「たしかに。というか、これ食べるのにどんな意味があるんだろ」
ということで調べた結果、簡単に言うとただの販売促進だった。
大阪では比較的昔からあるから伝統的な風習って思っている人も多いみたいだけど、1932年ころに大阪発信の販促施策として広がり始めた程度だから大層なことは何もない。どういう意味で太巻きを丸かじりするのかも諸説あるし、っていうかそれは後付けでアレコレ考えたからじゃないのか・・。
あと「恵方巻き」って言葉は1980年代にかの有名なセブンイレブンが使って広めたということ・・・。食べるかどうするか悩んでいただけでも、コンビニに踊らされているのかと思うとシャクで仕方ないなー。
そうは言っても、節分を意識する機会をつくっているという意味ではセブン&アイの貢献も大きいってことになるのかな。
節分自体は昔からの考え方だし、日本の四季をよりよく感じるための大切な日だもんね。
立春の前日がいわゆる「節分」で、季節の変わり目に入りやすい邪気(鬼)を払うイベントなんだってね。
そう考えると豆まきはやった方がいいだろうと思った。結果論的だけど、太巻きやめて豆買ってきて良かったな。
ただ、どうやらこの節分、二十四節気というものを認識すると意味を正しく捉えられそう。
二十四節気(にじゅうしせっき)っていうのは季節を約15日ごとに区切った季節の目安。立春とかもそうだし、いちばん身近なのは、拝啓~の候でお世話になるやつね。
これをさらっと言えるようになったら格好いい大人っぽくねーすか? ね? ね? 子どもに「今は啓蟄(けいちつ)だからね、暖かくなるよ。」なんて言ってみたりしてね。ほっほっほ。なかなかよいではないか。
じゃあちょっとこの二十四節気を順番に言ってみよう。
1立春(りっしゅん)・2雨水(うすい)・3啓蟄(けいちつ)・4春分(しゅんぶん)・5清明(せいめい)・6穀雨(こくう)・7立夏(りっか)・8小満(しょうまん)・9芒種(ぼうしゅ)・10夏至(げし)・11小暑(しょうしょ)・12大暑(たいしょ)・13立秋(りっしゅう)・14処暑(しょしょ)・15白露(はくろ)・16秋分(しゅうぶん)・17寒露(かんろ)・18霜降(そうこう)・19立冬(りっとう)・20小雪(しょうせつ)・21大雪(たいせつ)・22冬至(とうじ)・23小寒(しょうかん)・24大寒(だいかん)
半分くらいはなんとなく聞き覚えあるね。年によって違うだろうけど、大体は毎月の5日前後と20日前後って感じかな。
これを体を頭に染み込ませておけば、手紙を書くのは容易だね。グーグルで~候を調べる必要もないし、これでこの季節に合ってるのかな・・ってオドオドすることもなくなるわけだ。・・それってぼくだけかな。
暗記するには最初の文字だけ覚えるといいって言うよね。これはタモリさんが言ってたから間違いない。
「りうけしゅせこりしょぼげしょたりしょはしゅかそりしょたとしょだ」
しょとかしゅが多くてなかなかアカンやつかもしれない。ちょっと縦で書いてみるか
りっしゅん 2/4頃~
うすい 2/19頃~
けいちつ 3/6頃~
しゅんぶん 3/21頃~
せいめい 4/5頃~
こくう 4/20頃~
りっか 5/6頃~
しょうまん 5/21頃~
ぼうしゅ 6/6頃~
げし 6/21頃~
しょうしょ 7/7頃~
たいしょ 7/23頃~
りっしゅう 8/7頃~
しょしょ 8/23頃~
はくろ 9/8頃~
しゅうぶん 9/23頃~
かんろ 10/8頃~
そうこう 10/23頃~
りっとう 11/7頃~
しょうせつ 11/22頃~
たいせつ 12/7頃~
とうじ 12/22頃~
しょうかん 1/5頃~
だいかん 1/20頃~
で、この二十四節気がひとまわりするのが節分ってわけなので、そう考えると節分って大事な気がしてくるよね。うん、してきたしてきた。してきたに違いないだろう。
そうやって1年に1度の大切なときって考えたら、豆まきも片付けがめんどくさいなんて言わずにやらなきゃね! ちょっとそこの奥さん、面倒くさがっちゃダメっすよ。こういうことこそ子どもに伝承していきたいことじゃないか。
でもさ、だんだんと日本の四季が色あせてくのは、忙しいとか面倒くさいって言葉ばかりが出てくる人のそんな心のせいかもしれないね。
24等分のほか、さらに72等分ってのもあるらしい。こっちの方がもっといいかも・・。