良いスピーチに必要なものは能力ではない
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ビジネス
朝礼でスタッフがスピーチを行なう会社って結構ありますよね。ぼくも以前勤めていた会社で経験ありますが、日々持ち回りで1分間や3分間のスピーチをやっているのではないかと思います。
スピーチを行なう理由としては、その人が普段何を考えているのかを知ることでコミュニケーションの円滑化が図れたり、人前で話をする訓練ができたりするってことですよね、きっと。ここでせっかく訓練として行なえるのだから、ぼくとしては肝心なのはしっかり準備して行なうかどうかだと思っています。
たまに新入社員とかで勘違いしている人がいるんですが、原稿を準備せずにその場の即興力みたいなもので上手く話をできる方が優秀だと思っている節があります。
確かに、イザという場面でその場にあった気の利いた話が出来て笑わせたり感心させたりできる能力は魅力的なものです。しかし、結果として面白い話だったと思わせることができたとしても、その話の筋がめちゃくちゃであったり論理が破綻していたりするようでは、その場での評価は受けられても自分自身の成長が止まってしまいます。
往々にしてあることですが、こんな風にその場でそれなりの話ができちゃう人って、スピーチ前でも大して準備をせずに臨んでいます。自分の能力にあぐらをかいて怠けちゃうんですね。もしもその姿勢が格好いいなどど思っているようでは破滅的ですが。
それよりも、話す能力が劣っていてもしっかりと事前準備をして原稿をつくって見直して読む練習をして臨むくらい真剣に取り組んだ方が、結果としてその場でそれなりに話ができる人より優れていることが多いものです。
これは稲盛方程式で考えれば簡単です。方程式は『人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力』ですね。考え方は一旦置いておいて、熱意と能力の掛け算で考えて見ます。
その場の即興力がある人を能力が90で熱意が30だとすると、2700点ですね。
これに対して話すのが苦手だけど真剣に取り組む人が能力50で熱意90だったとすると、4500点となり、2700点とは大きな差ができています。
じゃあ能力の高い人が熱意を持っていたら・・って話もあるんですが、こういう人は話ができちゃう人の例のように能力にあぐらをかいていることがほとんどなので問題ありません。
まあでも、一部の能力と熱意を併せ持っている人たちが、世の中でも突出した存在になっている人たちってことになるんでしょうね。ただ、能力自体は磨くことができるものなので、その磨き方はやはり目の前の課題に真剣に取り組むことです。
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