とある筋から大宮には美味しいラーメン屋があるとの情報を得て、高島屋の裏辺りというそのラーメン屋を探しに行った。
社員通用口の辺りって聞いていたから、キョロキョロして周辺をちょっと広めに歩いてみたけど怪しげな食堂しかなり。ラーメン屋と言えば、裏に入る道の手前に天下一品があったけど、まさか天一なわけないよな・・。
ってことは、この食堂がそうなのか?
多萬里(たまり)って読むのかな。
どうみても人気のラーメン屋には見えないし、夫婦で細々やっていそうな外観。ここに入るのは、勇気がいるな。そんな戸惑いを覚えてウロチョロしながら様子を見る。すると、昼時ということもあり結構な客足がある。特に50代以上のオバサマたちが多いんだけど、連れ立ってゾロゾロと入っていく。この様子を見て、これだけの人数を収容できる広さがあるということだし、しかも店内が閑散としているのではという不安も取り除かれた。
思い切って飛び込む。そこには、まるで社員食堂のような簡易的なテーブル席があり、思ったより広いスペースになっている。なんか公民館の会議室みたいなテーブルとパイプイス? みたいな感じだけど・・。
あれ、案内してくれないのかなって思い、ボーゼンと立ち尽くすぼくに左側から「食券買ってください」って声がする。そちらを見ると店員のおばさんが。「ああ食券なんですね」と答えて、キョロキョロするが券売機が見当たらない。
すると、「こちらで」というおばさん。ようやく理解した。おばさんは食券を売る係ってことね。直接人から食券を買うラーメン屋って、ぼくの中では初めてかも。食券=券売機って発想になったのは単純すぎたか。
ラーメン550円を注文し、学食で渡されるようなピンクの札(食券)をもらう。でも一つだけなんだ。これを渡してラーメンを待つのはいいけど、半券回収みたいにしないとわからなくならない? 店員さんはみんなおばさんに見えるけど、大丈夫なんだろうか。そんな不安を胸に抱きながらポヘーっと待つ。
大体10分くらいかな。そんなに待たずにラーメンを持った店員さんが来て、「ラーメンご注文はこちらかな。ラーメン?」と聞いてきたので、「ラーメンです」と答えると「ここだよね、あっちは・・もう出ているもんね」とか言いながらぼくのテーブルに「はい、ラーメン」って置いていった。やっぱり、わかんなくなるんだ(笑)
肝心のラーメンの写真を撮らなかったけど、細い縮れめんとめんま、厚切りのチャーシュー一枚にグリンピースが入っていた。グリンピースって珍しいよね。
味の方は、、、うーん。こんなもんなんだろうか。ラーメンって好みだからねぇ。ここで美味しいって食べている人が札幌にいってラーメン食べたら気絶しちゃうんじゃないだろうか。そんな感じ。
スープは普通に美味しいけど、細ちぢれ麺はコシもなく、若干のび気味かな。気になるのは、めんまかグリンピース辺りからでてくる妙な甘み。ラーメン食べて甘いって感じるのは初めてだなあ。
美味しくない、とは言わないけど、また来るかって言ったら、来ないだろうな。手前の天下一品でいいやって思う。いや、今度来るときは駅の反対側の青葉に行こうかな。こうらくえんがあったらそっちでもいいな(笑)
多万里さん、ごめんなさい。